SUPER BOWL 2015 「二人の勝者」

歴史に残る激戦となった今年のスーパーボウルは、長く人々の心に残るだろう。
そしてこれまで陽が当たることのなかった2人の無名の若者には、一生忘れることのできない人生の転換点となるだろう。
チームとしての勝敗に関わらず、彼ら2人は人生に勝ったのだ。

ペイトリオッツDBマルコム・バトラー

マルコム・バトラーが終了間際にやってのけたあのアンリアルなインターセプトについては、もう触れる必要もないだろう。
NFLキャリア初のインターセプトは、ほんとうにほんとうに特別なものとなった。
ファーストフードで働きながら、ここまで辿り着き、長く記憶に残るビッグプレイをやってのけた彼には、ただただ敬服するしかない。
トム・ブレイディがMVPの賞品のクルマを彼にプレゼントすると発表しているが、この調子で活躍できれば、好きなクルマを好きなときに買えるような契約を手にするだろう。

シーホークスWRクリス・マシューズ

もしマルコム・バトラーが例のビッグプレイをやっていなかったら、MVPの可能性もあったようだ。
WRクリス・マシューズも無名中の無名。
スーパーボウルの直前の試合まで、スペシャルチームのみの出場でWRとしてはプレイしてない。

シーホークスでも「伏兵」の活躍があった。WRクリス・マシューズだ。4回のパスキャッチでチームトップとなる109ヤード、1TDをマークした。

2012年から2年間カナディアンフットボールリーグ(CFL)でプレーし、新人王に輝いたレシーバーだが、NFLは今季が1年目。12月までは出場登録もされなかった。

当然のごとく収入は少なく、アパレルショップと警備員の仕事を掛け持ちして食いつなぐ生活をしていた。ちなみにイーグルスやパッカーズで活躍したDEレジー・ホワイト(故人)の従弟にあたるのだそうだ。

彼の名が知られるようになったのはNFC決勝でオンサイドキックをキャッチしたためだ。登録はWRだが、スーパーボウル以前はスペシャルチームで出場するのみで、オフェンスの記録は皆無だった。

引用元: チーム救った無名の新人DBバトラー 選手起用に必然と偶然重なる – 週刊TURNOVER – アメリカンフットボール・WEBマガジン – 47NEWS(よんななニュース).

こちらもマルコム・バトラーに負けず劣らずの苦労人。
彼はFoot Lockerで働きながら生計を立てていたようだ。
シューズと韻を踏むような名前のシンデレラ・ボーイを、CMに起用しない手はないんじゃないの?

2人の勝者

これまでたいして活躍もしていない、いや、出場すら果たしていない無名の若者が、スーパーボウルという大舞台で、それも歴史に残る大激戦のさなかにポッと出場して、誰の予想をも遥かに上回るパフォーマンスを見せる。
この観点で言えば、今回の勝者は間違いなくこの2人だ。
そうして彼らが勝ってみせた相手は、人生というドデカイ相手だ。
もちろん、その戦いはこれからも続くが、少なくとも大きな大きな一矢を報い、いまのところは大逆転の大量リード中だ。
もちろん、ワンゲームワンダーの可能性はある。
しかし、彼らはこれまで自分の人生をかけてきたものを、大きく昇華させてみせた。
売り出し中の2人の若者の、来シーズンも見守ろうじゃないか。

ESPNは、短い言葉で、彼らに最大限の賛辞を送っている。


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Reblogger in Tokyo「タフでクールで そしてヒューマンタッチ」TumblrにどっぷりDopeな「無色匿名」の男。iPhoneとMacBookを使いこなすどころか逆に使われっぱなし。ミニマルなブログに挫折してアンプラグド・ブログを運営中。