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『007 スカイフォール』見た人のためのレビュー(4) まとめと雑感 「荒れ野のホームアローン」

物語は、スカイフォールで帰結する。
ボンドの生家であるその荒れ野で、シリアスなホームアローンが展開される。
ショットガンと、そのシェル、そして旧式のボンドカーの旧式のマシンガン。
この、ハイテクとは一切無縁の、火薬の匂いしかしない武器だけで、ボンドが戦いの準備をするシーンはけっこうお気に入りだ。

キンケイド

結果から言うとキンケイド役をショーン・コネリーがやらずに良かったと思う。
よくぞ、断ってくれたショーン・コネリー!
やはり画面にボンドが2人も現れてしまうと、こちらの許容量を超えてしまう。

Mをエマと聞き違えて以降、ボンドも訂正することなく、彼女をずっとエマと思い守り続けた。
息を引き取ってはしまったが、彼女はスカイフォールに行って以降、一人の女性の振る舞いに戻っていたような気がする。
ただ、銃撃戦の後、ボンドに「大丈夫ですか?」と聞かれたMは、
「プライド以外はね(自分の銃撃が当たらなかった)」 とすっかり鉄の女の回答をよこしてはいるが。

アンドリューとモニーク

ボンドの両親の名前も明らかになった。
アンドリュー・ボンド(父親) モニーク・ボンド(母親)
伝統的な英国名であるアンドリュー(父親)とこれまた伝統的なフランス名であるモニーク(母親)。
この名前の組み合わせだけでも、二人にドラマがあったことが想像できる。
どのように出会い、どのようにスカイフォールで暮らすことに至ったのか?
そして詳しくは語られていないが、同時に両親が亡くなってしまったこと。
ここに若かりし頃の旧Mを絡めたドラマとかを作れる余地があるのかもね。
ヤングジェームズ・ボンドだか、007エピソードZERO?
いや、やっぱり見たくないかもな。
全てが映像化されてしまい、想像の余地がなくなってしまうのはつらい。

しかし、ボンドは母親と同じイニシャルのMに、当初どんな感情を持ったのだろうか。

シリアスなホームアローン

そう揶揄されているスカイフォールでの手作りトラップ戦闘シーンだが、僕は結構お気に入りだ。
ショットガンシェルを、発火装置付きのバラ玉マシンとして上手く活用している。
そして地味だけど、キンケイドが、ショットガンの銃身を切り詰めるシーンが好きだ。
そうすることによって散弾の範囲が広がるのだ。
狩猟ではなく、対多人数近接戦闘を行うのであれば、範囲は広い方がいい。
その広がり具合をボンドが確認する。
そして扱いづらいと言われているアンドリュー(父親)の残したショットガンを、初めて扱いながら離れた標的にピタリと当てるボンドに、キンケイドが「なんの仕事だっけ?」と思わず聞き返すシーン。
こういうところをしっかりと見せてくれる映画は好きだ。

ちなみにこのショットガンには、AB(アンドリュー・ボンド)のアルファベットが美しい彫金で誂えてある。
キンケイドが、「アイダホとやらの」の高価引き取りコレクターに売り払うことを躊躇するほど高価なもの。
しかし、現実主義者のボンドは、敵のM4あたりを手に入れると、このマニア垂涎のショットガンをそこらに投げ捨てている。

まとめ

ボンド自身の子供時代のエピソードも明らかになりその諸々の感情も「こんな家!」という言葉のもとに、屋敷もろとも吹き飛んだ。
007としての親であるMは、目の前で息を引き取った。
もう幼い自分を知る者達とは手が切れた。
さらにダブルオーで在り続ける理由を見つけ、それを気に入っているボンド。
次回作では、感情的にもブレのない本物のプロフェッショナルとしての007にお目にかかれそうだ。

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「タフでクールで そしてヒューマンタッチ」Reblogger in Tokyo

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